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滕文公篇 三章⑤

文公と孟子との直接の対話は、ここでいったん終わります。日を置いて、文公は井田(せいでん)制について尋ねるべく、家臣を遣わします。

【訓読文】

畢戦(ひつせん)をして井地(せいち)を問わしむ。

孟子いわく「子(し)の君、将に仁政を行わんとし、選択して子を使わす、子必ず勉めよ。夫(そ)れ仁政は必ず経界(けいかい)より始まる。経界正しからざれば、井地均(ひと)しからず、穀禄(こくろく)平らかならず。是(こ)の故に暴君汙吏(おり)、必ず其の経界を慢(あなど)る。経界既に正しければ、田を分かち禄を制すること、坐(ざ)して定むべきなり。

【現代語訳】

(文公が家臣の)畢戦(ひつせん)を孟先生のところへ遣わして、井田(せいでん)制について尋ねさせた。

孟先生がいわれた。「あなたの主君がいままさに仁政を行おうとして、多くの家臣の中からあなたを選んで私の元へ遣わされたのですから、あなたも努めて学んでください。さて仁政とは、まず境界を定めるところから始まります。境界が正しくないと、井田の面積が等しくなくなり、その結果、(耕地からの収穫に不公平が生じ)禄高も公平でなくなります。ですから、昔から暴君や貪欲な役人たちは、必ずこの境界を(自分に都合がいいように)いいかげんにしたのです。(これに対し)いったん境界を正しく定めれば、田畑を井田に分けることも、禄高を決めることも、居ながらにしてたやすくできるのです」。

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コメント

楽しく読ませていただいてます。
特に時代背景や吉田松陰の考え、論語との関係などの解説を交えられて、より理解することができました。
残念なことに、このネットでは騰文公編三章5までしか見れません。ぜひ続きを読みたいのですがその方法をご教示ください。よろしくお願いします。

投稿: M・S | 2018年3月18日 (日) 17時16分

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